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ハーブ製剤に使う材料

基剤の役割

ハーブ製剤で使う、ハーブ以外の材料を基剤といいます。ハーブティーの水、チンキのアルコール、軟膏のミツロウなどが基剤です。基剤は、ハーブの成分を取り出して利用しやすい形へ加工する役割を担います。基剤自体の働きや、ハーブとの組み合わせも考え、目的に応じて使い分けます。

基剤として使う水には、水道水、ミネラルウォーター、精製水、芳香蒸留水があります。温浸剤や温湿布には通常の水道水またはミネラルウォーターを使い、冷湿布、外用チンキの希釈、パック剤には純度の高い精製水を使います。

アルコール

チンキに使うアルコールには、エタノール(エチルアルコール)を用います。アルコールには他の種類もありますが、メディカルハーブにおいては通常エタノールを使うので、アルコールといった場合、エタノールを指すと考えてください。エタノールは水溶性成分と脂溶性成分の両方を溶かします。濃度によって、消毒用エタノール76.8~81.2%、エタノール95.0~95.5%、無水エタノール99.5%があり、40度以上のウォッカを使うこともできます。アルコールの消毒作用と、ハーブの働きを組み合わせる使い方もあります。

ミツロウと植物油

ミツロウはミツバチが分泌するロウで、ビーワックスとも呼ばれます。浸出油と合わせて軟膏を作るときに使います。

植物油浸出油の基剤です。肌へ直接使う場合は、事前にパッチテストを行います。マカデミアナッツ油に、酸化防止を目的として小麦胚芽油を10%加える組み合わせがよく使われます。

グリセリンとクレイ

グリセリンは、植物性または動物性の油から作られる無色・無臭の液体です。水とよく混ざり、保湿作用に優れるため、チンキから外用ローションを作る場合などに使います。

クレイはシリカを含む鉱物で、カオリンやモンモリオナイトなどがあります。吸収、吸着、洗浄、収れんの働きを利用し、パック剤の基剤にします。シリカのことを、「ケイ素」と言うことがありますが、化学的には、シリカ(二酸化ケイ素)とケイ素は同じものではないので、あくまでも通称ととらえておきましょう。

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