浸出油とは
浸出油は、植物油を使い、精油、カロチノイド、ビタミンEなどの脂溶性成分を取り出す剤型です。主に外用し、皮膚への塗布、スキンケア、マッサージ用オイル、軟膏の材料などに使います。また、植物油自体の成分との相乗効果も期待できます。
抽出時はハーブを油へ完全に浸します。植物油の酸化を抑える目的で、マカデミアナッツ油などへ小麦胚芽油を約10%加える場合があります。肌へ直接使うときは、事前にパッチテストを行います。
温浸油
温浸油は、植物油を湯煎で加熱し、短時間で抽出する方法です。調製前に手を十分に洗い、器具を消毒します。
- 規定量のハーブを植物油へ完全に浸します。
- ときどき混ぜながら、湯煎で30分以上加熱します。
- 抽出後にこし、保存用の遮光瓶へ移します。
冷浸油
冷浸油は、ハーブを植物油へ長時間漬けて抽出します。調製前に手を洗い、器具を消毒します。
- 規定量の半量のハーブを広口ガラス瓶へ入れ、完全に浸る量の植物油を注いで蓋をします。
- 日光の当たる暖かい場所へ置き、1日1回振って混ぜながら2週間漬けます。
- ガーゼでこして浸出油をビーカーへ移し、ガーゼに残ったハーブも絞ります。
- 浸出油を元の瓶へ戻し、残りの新しいハーブを加えます。
- 再び暖かい場所へ置き、1日1回振りながら、さらに2週間漬けます。
- もう一度こし、保存用の遮光瓶へ移します。
ハーブが油から出て空気へ触れないようにします。
完成後の保存
浸出油は植物油の酸化に特に注意します。完成後は抽出中とは扱いを変え、完全に密閉できる遮光ガラス瓶へ入れ、冷暗所で保存します。保存期間の目安は約3か月です。