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メンタルヘルスとストレスマネジメント|心身相関と対処の考え方

ストレスは心だけ、または身体だけに影響するものではありません。心と身体の関係を理解し、自分に合った対処法と、職場など組織による取り組みを分けて考えることが、メンタルヘルスを学ぶ第一歩です。

メンタルヘルスとは

メンタルヘルスとは、心の健康状態を指します。世界保健機関(WHO)による定義は、「自分の可能性を認識し、日常のストレスに対処でき、生産的かつ有益な仕事ができ、さらに自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態」となっています。

メンタルヘルスの不調には、人間関係、過労、将来への不安、金銭上の悩みなど、さまざまなストレスが関係します。感染症への不安や行動制限のように、社会全体の出来事が多くの人へ影響する場合もあります。

心と身体の密接な関係

心と身体が密接に関わることを心身相関といいます。身体の調子がよいと積極的に行動しやすくなる一方、身体が不調なときには気持ちが落ち込み、意欲が起こりにくくなることがあります。反対に、メンタル面の不調が身体へ影響することもあります。

心の状態と関係して身体症状が現れるとき、心身症と呼ぶことがありますが、その例として、過敏性腸症候群、頭痛、気管支喘息、アレルギー疾患などが挙げられます。また、うつ病やパニック症などの精神疾患などにも注意しましょう。

2011年の7月には、厚生労働省が、国が重点的に医療対策を行う疾病として、従来の4疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病)に加え「精神疾患」を加えて5疾病とする方針を発表しました。これは精神疾患の患者数が増加していると同時に、自殺者の多くが精神疾患を患っていた可能性があるということが背景にあります。

心身症と精神疾患は同じものではありません。ここで挙げた疾病名は、症状だけから自分で判断するための一覧でもありません。心身の不調が続くときは、適切な医療機関や専門家へ相談します。

ストレスマネジメントとは

ストレスマネジメントとは、心身へ悪影響を及ぼすストレスとの上手な付き合い方を考え、適切に対処することです。ストレス反応が長引けば、心身の不調や疾病につながることがあるため、早めの対処が大切です。

ストレスの感じ方や耐性には個人差があります。同じ方法がすべての人に合うわけではないため、自分の状態や生活に合った方法を考えます。たとえば、気分転換、十分な睡眠、栄養バランスの取れた食生活などがストレス対策の方法に挙げられます。

対処法を持つことは、つらさを一人で抱え続けることとは異なります。個人での対処が難しい場合や不調が続く場合は、周囲や専門家の支援を利用することも必要です。

職場におけるメンタルヘルス対策

個人や家族による対処に加え、企業でも労働者のメンタルヘルス不調を防ぐ取り組みが行われています。次の制度や資料などはその例です。

  • 2006年厚生労働省公表の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」
  • 労働安全衛生法改正による、2015年12月からの従業員50人以上の事業場へ導入されたストレスチェック制度
  • 2021年3月公開の「職場における心とからだの健康づくりのための手引き」
  • 2022年3月の厚生労働省パンフレット「ストレスチェック制度の効果的な実施と活用に向けて」に示された、セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケアの4つに分類するケアの実施。

ストレスチェック制度は、メンタルヘルス不調の一次予防を主な目的とするものです。2020年度データによれば、全事業場の8割以上でストレスチェックが実施されています。

アロマテラピーとの役割分担

好きな香りを日常に取り入れることや、トリートメントで香りとタッチングを楽しむことは、リラクゼーションやストレスケアに有効な一つの方法です。

香りの具体的な取り入れ方と公式掲載例は「ストレスとアロマテラピー」で学びます。

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