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アロマテラピーの歴史:近世〜近代(1)

薬草学(ハーバリズム)の隆盛と大航海時代

ルネサンスから大航海時代にかけて、ヨーロッパでは古典文化の復興とともに、植物に対する科学的・実践的な関心が爆発的に高まりました。

ルネサンス

14世紀、イタリアで興ったルネサンス(文芸復興)運動は、ヨーロッパ各地に広まり16世紀頃まで続きました。これがヨーロッパ近代の幕開けとなります。中国で発明された火薬・羅針盤活版印刷の技術が伝えられ、ヨーロッパに広まることになりました。

  • 羅針盤: 遠洋航海が可能となり大航海時代の幕開けとなりました。

  • 活版印刷: 印刷技術の発達によって、薬用植物に関する書籍の出版が容易になり、薬用植物の知識が広まりました。

  • 香料への関心の高まり: ルネサンスの文化運動とともに香料への関心も高まりました。

薬草学(ハーバリズム)

ルネサンス運動は、修道院に閉じ込められていた植物知識を市民へと解放し、薬草学として花開きました。特にイギリスで盛んとなり、16世紀~17世紀(イギリス薬草学の黄金期)には、ジョン・ジェラードジョン・パーキンソンニコラス・カルペパーといった ハーバリスト たちが登場し、活躍しました。

  • ジョン・ジェラード: 著名なハーバリスト。著書『The Herball』は当時の植物知識の集大成となりました。

  • ニコラス・カルペパー: 占星術薬草を結びつけることを説き、著書『The English Physician』を著しました。

大航海時代:新世界の植物とスパイス

中世ヨーロッパでは、地中海交易がオスマントルコ帝国に握られ、スパイス(→ブラックペッパーが大変高価なものとなっていました。このようなことも背景となり、未知の航路開拓が目指されました。この探検航海は、香りの歴史に「新しい素材」をもたらしました。

  • 香辛料交易の拡大: スパイス(香辛料)を中心とした国際貿易が活発化し、富の源泉となりました。

  • 新大陸からの贈り物: 探検航海により、バニラカカオチリといった新大陸原産の植物がヨーロッパに紹介されました。

植物分類学プラントハンティング

科学の発展に伴い、植物を体系的に整理しようとする動きが加速しました。

  • カール・フォン・リンネ: 二名法による植物分類学を確立。現代の植物学の基礎を築きました。

  • ジョセフ・バンクス: 世界中から未知の植物を収集する「プラントハンター」の一人である彼は、探検家ジェームズ・クックオーストラリア探検の航海に同行し、ユーカリ、ミモザなどの太平洋地域に自生する植物をヨーロッパに紹介しました。

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