植物油や水性の素材のほかにも、アロマテラピーではパック、クリーム、入浴剤などを作るためにさまざまな素材を使います。由来や性質が異なる6種類を、代表的な用途と結びつけて学びましょう。
6種類の特徴と用途
| 素材 | 主な性質・特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| ハチミツ | 保湿作用、抗炎症作用などがあるといわれる | パック、クリーム |
| 重曹 | 無臭の白色粉末、弱アルカリ性 | 入浴剤、掃除、消臭剤 |
| シアーバター | バター状の油脂で、浸透しやすく蒸発しにくい | 保湿クリーム |
| クレイ | 吸着・収れん作用をもつ粘土 | パック |
| 天然塩 | 精製されていないものはミネラルが豊富 | バスソルト |
| ミツロウ | 加熱でやわらかくなり、冷めると固まる動物ロウ | クリーム |
ハチミツ
ハチミツは、ミツバチが花の蜜を集め、巣の中で貯蔵する過程で生成されます。
保湿作用、抗炎症作用などがあるといわれ、アロマテラピーではパックやクリームなどの材料に使われます。
重曹
重曹は、炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウムとも呼ばれる、無臭の白色粉末です。性質は弱アルカリ性です。
医薬品、食用、工業用の3つのグレードがあります。アロマテラピーでは、医薬品グレードのものを入浴剤に使います。
肌をなめらかに整え、お湯の感触をやわらかくする作用があります。入浴剤のほか、掃除や消臭剤にも使えます。
シアーバター
シアーバターは、西アフリカから中央アフリカに生息する、アカテツ科のシアーバターノキの実から採れるバター状の油脂です。
現地では古くから、やけどや筋肉痛の治療などに使われてきました。皮膚に浸透しやすく、蒸発しにくいため、保湿クリームなどに適しています。
クレイ
クレイは、パックなどに使われる粘土です。アロマテラピーでは、次のものを指します。
-
モンモリロナイト(モンモリオナイト、モンモリヨナイト)
-
カオリン
クレイには吸着作用と収れん作用があり、皮脂や汚れを落とし、毛穴を引き締める用途などに使われます。
天然塩
精製されていない天然塩はミネラルが豊富です。発汗作用が期待でき、バスソルトとして使われます。
ミツロウ
ミツロウは、ビーワックスとも呼ばれます。ミツバチが巣を作るときに分泌する動物ロウ(動物性ワックス)です。
抗菌作用と保湿作用があります。熱を加えるとやわらかくなり、冷めると徐々に固まるため、クリームなどに使われます。
クリームを作る場合は、ミツロウだけを使うのではなく、植物油などと組み合わせます。ミツロウの割合によって固さを調整できます。
ミツロウには、色や香りを取り除いた精製タイプと、未精製タイプがあります。
用途から素材を見分ける
| 用途・手がかり | 素材 |
|---|---|
| 医薬品グレードを入浴剤に使う | 重曹 |
| モンモリロナイトやカオリン | クレイ |
| バスソルト | 天然塩 |
| シアーバターノキの実から得る | シアーバター |
| ミツバチが花の蜜から生成 | ハチミツ |
| ミツバチが巣を作るときに分泌 | ミツロウ |
ハチミツとミツロウはいずれもミツバチに関係しますが、でき方と用途が異なります。重曹と天然塩はいずれも入浴に使われますが、名称、性質、選び方を区別しましょう。
検定で押さえたいポイント
-
重曹の別名は炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウムで、弱アルカリ性。
-
シアーバターはシアーバターノキの実から採れるバター状の油脂。
-
クレイにはモンモリロナイト、カオリンなどがある。
-
天然塩はバスソルトに使われる。
-
ミツロウは動物ロウで、加熱するとやわらかくなり、冷めると固まる。
素材を実際に扱う用具については、アロマテラピーの用具で確認できます。