水蒸気蒸留法は、アロマテラピーで使われる精油の抽出において、最も一般的に広く用いられている方法です。
1. 抽出のプロセス
植物の香り成分を蒸気の力で取り出し、再び液体に戻すことで精油を抽出します。
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原料の充填:原料植物を蒸留釜に入れます。
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蒸気による加熱:蒸気を直接吹き込む、または水を沸騰させて植物に蒸気を当てます。
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香り成分の揮発:蒸気の熱により植物中の香り成分が揮発します。
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冷却:香り成分を含む水蒸気を冷却器に送ります。
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液化:冷却により再び液体に戻ります。
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分離:水と精油の2層に分離します。
2. 抽出される2つの生成物
蒸留のプロセスを経て、以下の2つが得られます。
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精油(エッセンシャルオイル)
- 分離した液体の、上層(または下層)に存在する純粋な香り成分です。
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芳香蒸留水(ハイドロゾル)
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別名:フラワーウォーター、ハーブウォーター
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精油を分離した後の水に、微量の香り成分が含まれたものです。
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主な用途:肌に優しいため、化粧水などに利用されます。
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3. 手法の特徴と適性
メリット
- 広く用いられる標準的な抽出法である。
デメリット・注意点
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熱により香りや成分が損なわれる場合がある。
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不向きな植物:熱に弱い植物には適していません。その場合は、他の抽出法を用いる必要があります。
