植物から精油を取り出すには、いくつかの方法があります。植物の種類や部位、成分の性質に合わせて最適な方法を使い分けることで、私たちはその貴重な香りを楽しむことができます。
1. 精油の希少性:わずかしか得られない貴重な成分
精油は、植物からごくわずかしか得られない非常に濃縮された物質です。1kgの精油を得るために必要な原料の量を知ると、その一滴の重みがわかります。(実際は産地や生産条件によって得られる精油の量は変わりますが、目安として)
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ラベンダー:花穂 100〜200kg から、わずか 1kg
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ローズ:花 約3〜5t(トン) から、わずか 1kg
2. 精油が抽出される部位
精油は植物のあらゆる部分に蓄えられています。
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花・蕾(ローズ、ジャスミン)
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葉(ユーカリ、ペパーミント)
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果皮・果実(レモン、ジュニパーベリー)
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心材(サンダルウッド)
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根(ベチバー)
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種子(カルダモン)
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樹脂(フランキンセンス)
3. 抽出法を選択する原則
植物の種類や抽出部位に応じて、最適な抽出法が選択されます。
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選択の基準:植物の種類、および抽出する部位に基づきます。
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香りの変化:たとえ同じ植物であっても、抽出法が異なると含まれる成分や香りが変化することがあります。
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歴史的背景:精油の抽出法は、より効率的かつ安定的に成分を得るために、時代とともに進化し続けてきました。
4. 抽出法
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水蒸気蒸留法:アロマテラピーで最も一般的に広く用いられている方法です。
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圧搾法:主に柑橘類の果皮から精油を抽出する方法です。
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揮発性有機溶剤抽出法:繊細な花の香りの抽出に適している方法です。
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油脂吸着法:油脂に香り成分を吸着させて抽出する伝統的な方法です。
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超臨界流体抽出法:二酸化炭素などを超臨界状態にして香り成分を抽出する方法です。