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精油の基礎知識:蓄積部位とケモタイプについて

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アロマセラピーで使用される「精油(エッセンシャルオイル)」は、植物の生命力が凝縮されたものです。しかし、その作られ方や成分は植物によって千差万別。ここでは、知っておきたい2つの重要なポイントを解説します。


1. 精油はどこに蓄えられている?

精油は植物全体に均一に含まれているわけではありません。特定の細胞で作られ、植物ごとに決まった部位に蓄えられています。

ポイント: 精油の抽出部位は植物ごとに異なります。これを知ることは、その植物の個性を知ることにも繋がります。

植物による蓄積場所の例

  • ペパーミント

    • 蓄積場所: 葉の表面近く

    • 特徴: 葉を指で軽くこするだけで、表面の袋が破れて爽やかな香りが広がります。

  • オレンジ

    • 蓄積場所: 果皮の内部

    • 特徴: 皮を剥いたときにシュッと飛び散る粒が、精油を蓄えている場所です。


2. 同じ名前でも中身が違う?「ケモタイプ」とは

同じ植物種(学名が同じ)であっても、育つ環境(土壌、標高、気候など)によって、精油の構成成分が大きく異なるタイプが存在します。これを ケモタイプ(化学種) と呼びます。

  • 注意: すべての植物にケモタイプが存在するわけではありません。

  • 重要性: 成分が異なれば、香りだけでなく体への作用も変わるため、目的(リフレッシュ、リラックスなど)に合わせて選ぶ際の重要な指標となります。

代表的な例:ローズマリー

ローズマリーは育つ環境で成分が変わりやすく、主に以下の3つのタイプが知られています。

  • ローズマリー・カンファー

    • 主成分: カンファー

    • 特徴: くっきりとした、特有の強い香り。

  • ローズマリー・シネオール

    • 主成分: 1,8-シネオール

    • 特徴: スーッとする清涼感のある香り。

  • ローズマリー・ベルベノン

    • 主成分: ベルベノン

    • 特徴: 他のタイプよりマイルドで、スキンケアにも活用されます。


まとめ

精油を選ぶ際は、「植物のどの部位から採れたのか」、そして必要に応じて 「どのケモタイプなのか」 を確認することで、より安全に、そして効果的にアロマを楽しむことができます。