フランキンセンス精油は、ニュウコウジュの樹脂から得られます。オリバナムや乳香という名でも知られ、宗教儀式で焚かれてきた香料と深いつながりがあります。樹脂そのものと、そこから抽出する精油を分けて見ていきましょう。
学習ポイント
-
原料植物はニュウコウジュ。カンラン科に属します。
-
ニュウコウジュの別名はニュウコウノキです。
-
精油はオリバナム、乳香とも呼ばれます。
-
🟣専門 学名は Boswellia sacra/Boswellia carteri。
🌿 植物プロフィール
| 原料植物名 | ニュウコウジュ |
|---|---|
| 別名 | ニュウコウノキ |
| 科名 | カンラン科 |
| 学名 🟣専門 | Boswellia sacra(Boswellia carteri) |
| 主な産地 🟣専門 | エチオピア、ケニア、ソマリア |
💧 精油プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 抽出部位 | 樹脂 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 香調 🟣専門 | バルサム・レジンノート |
植物と名前
ニュウコウジュは、暑さと乾燥の厳しい地域で育ちます。別名はニュウコウノキです。幹に傷がつくと乳白色の樹液が流れ出し、空気に触れて固まります。これが精油の原料になる樹脂です。
『新約聖書』には、イエス・キリストの誕生に際して黄金、乳香、ミルラが贈られたという物語があります。乳香はフランキンセンスの呼び名です。ここで贈られた香料は樹脂であり、現在の精油の製品を指すものではありません。
学名の由来 🟣専門
種小名 sacra は「神聖な」を意味します。神々に捧げる品や祭壇の薫香として、長く宗教儀式に用いられたことにちなむ名前です。
香りの特徴
樹脂の状態では香りは弱めですが、香として焚くと独特の香りが強く立ち上がります。これは樹脂を焚いたときの特徴で、精油をそのまま嗅ぐ場合とは区別して捉えましょう。
特徴的な成分 🟣専門
そのほかの構成成分例 🟣専門
リモネン、α-フェランドレン、ミルセン、β-カリオフィレン、β-ピネン、δ-3-カレン、テルピネン-4-オール、ベルベノン
楽しみ方と用途
呼吸器の不調へのケアに長く用いられ、咳や痰が気になるときの活用例に蒸気吸入があります。
肌を引き締める収れん作用や抗炎症作用、エイジングケアへの期待から、スキンケアにも使われてきました。肌に用いる活用例では、精油の濃度を0.5%以下に希釈する条件を伴います。
使用方法の例 ⚪参考
芳香浴法/沐浴法/吸入法/湿布法/トリートメント法/手作り化粧品
研究データ ⚪参考
Boswellia属から得られる精油について、黄色ブドウ球菌やカンジダ菌への作用を比較した研究があります。
