植物油とミツロウで作るアロマクリームは、2つの素材の比率によって硬さが変わります。ミツロウを多く使うハードタイプはネイルケアに、植物油を多く使うソフトタイプはハンドケアやボディケアに利用できます。
この記事では、2タイプの材料と作り方を説明します。ローションやクレイパックとの違いから知りたい場合は、先にアロマスキンケアの基本を参照してください。
硬さと用途でタイプを選ぶ
以下のレシピ、どちらも出来上がりは約30gで、使用する精油も同じです。違いは、植物油とミツロウの比率にあります。
| タイプ | 植物油 | ミツロウ | 仕上がり | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| ハードタイプ | 25mL | 5g | 硬め | ネイルケア |
| ソフトタイプ | 28mL | 2g | やわらかめ | ハンドケア、ボディケア |
植物油はクリームの油性の基材になります。そこへミツロウを加えて温め、冷やし固めることでクリームの形にします。ミツロウの割合が高いハードタイプは硬く、割合が低いソフトタイプはやわらかく仕上がります。
植物油やミツロウの種類と性質は、植物油(キャリアオイル)とその他の素材で詳しく確認できます。
材料
精油の配合は、ハードタイプとソフトタイプで共通です。
| 精油 | 分量 |
|---|---|
| フランキンセンス精油 | 1滴 |
| ラベンダー精油 | 1滴 |
| ローズ精油 | 1滴 |
基材は、作りたい硬さに合わせて次のどちらかを用意します。
| 基材 | ハードタイプ | ソフトタイプ |
|---|---|---|
| 植物油 | 25mL | 28mL |
| ミツロウ | 5g | 2g |
出来上がり量はいずれも約30gです。精油は合計3滴を使います。
作り方
湯せんを始める前に、ビーカー、ガラス棒、保存容器を清潔にし、材料を量っておきます。ミツロウは冷めると固まり始めるため、保存容器も手の届く場所に準備します。
- 選んだタイプの植物油とミツロウをビーカーに入れます。
- ビーカーごと湯せんにかけ、ミツロウを完全に溶かします。
- ミツロウが溶けたらガラス棒でよく混ぜ、火を止めてビーカーを取り出します。
- 粗熱がとれたら、フランキンセンス、ラベンダー、ローズの各精油を1滴ずつ加え、すばやくよく混ぜます。
- 固まり始める前に清潔な保存容器へ移し、そのまま固まるまで置きます。
精油は湯せん中ではなく、火から下ろして粗熱がとれてから加えます。ミツロウが完全に溶ける前に湯せんを終えたり、精油を加えた後にもたついたりしないよう、工程と置き場所を先に確かめておくと作業がスムーズです。
湯せんと器具の注意
湯せんでは、熱い鍋やビーカーによるやけどに注意します。鍋からビーカーを取り出すときは、鍋の湯やビーカー外側の水滴が中へ入らないようにしてください。水が混ざると、本来は植物油とミツロウだけで作る配合が変わってしまいます。
ミツロウが付着したビーカーやガラス棒は、冷えると落としにくくなります。使用後は固まらないうちに、ティッシュペーパーなどでよく拭き取ります。
使用部位と精油の安全な使い方
このレシピでは、ハードタイプをネイルケアに、ソフトタイプをハンドケアやボディケアに使います。出来上がり約30gに対して、精油は合計3滴です。香りを強くする目的で滴数を増やさず、記載された分量を守ります。
使用中に赤み、かゆみ、刺激などの異常を感じた場合は使用を中止します。精油の使用に注意が必要な体調や年齢に該当する場合も、使用前に安全性を確認しましょう。
保存と衛生管理
クリームは清潔な保存容器に入れ、直射日光と高温多湿を避けて冷暗所で保管します。植物油を基材とする手作り製品は、約1か月を使用期間の目安として早めに使い切ります。
手作り製品には保存料を含まないことが多く、市販品と同じようには保存できません。作業前の手洗い、器具と容器の清掃、保管方法については手作りするときの衛生管理と保存で詳しく確認できます。