手作りのスキンローションには、グリセリンを加えるしっとりタイプと、加えないさっぱりタイプがあります。どちらも出来上がりを約50mLとすると、使用する精油は合計5滴です。仕上がりの違いだけでなく、材料を混ぜる順序と衛生管理を守って作りましょう。
ローション・クリーム・クレイパックの違いから知りたい場合は、先にアロマスキンケアの基本を参照してください。
しっとりタイプとさっぱりタイプの違い
2つのローションで異なるのは、精油の組み合わせと、水性素材の配合です。
| タイプ | 水性素材 | 使用する精油 | 仕上がりの考え方 |
|---|---|---|---|
| しっとり | 芳香蒸留水40mL、グリセリン5mL | ネロリ3滴、ローマンカモミール2滴 | グリセリンを加えたしっとりタイプ |
| さっぱり | 水または芳香蒸留水45mL | ローズマリー3滴、サイプレス2滴 | グリセリンを加えないさっぱりタイプ |
しっとりタイプでは、グリセリンを保湿のための素材として加えます。さっぱりタイプは、その5mL分を水または芳香蒸留水に置き換えます。どちらも無水エタノールを5mL使う点は共通です。
無水エタノールには、先に精油を混ぜます。精油は水に溶けにくいため、最初から芳香蒸留水や水へ落とすのではなく、無水エタノールとよく混ぜてから水性素材を加えます。各素材の性質は水性の素材で詳しく確認できます。
しっとりタイプの材料
出来上がり量は約50mLです。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ネロリ精油 | 3滴 |
| ローマンカモミール精油 | 2滴 |
| 芳香蒸留水 | 40mL |
| 無水エタノール | 5mL |
| グリセリン | 5mL |
芳香蒸留水を基材とし、グリセリンを加える配合です。
さっぱりタイプの材料
こちらも出来上がり量は約50mLです。
グリセリンは加えません。水と芳香蒸留水のどちらを使っても作れます。
基本の作り方
作業を始める前に手を洗い、ビーカー、ガラス棒、保存容器を清潔にしておきます。材料は選んだタイプの分量を使います。
- ビーカーに無水エタノール5mLを入れ、精油5滴を加えます。
- ガラス棒でよく混ぜ合わせます。
- しっとりタイプは芳香蒸留水40mLとグリセリン5mLを加えます。さっぱりタイプは水または芳香蒸留水45mLを加えます。
- 再びよく混ぜ、清潔な保存容器へ移します。
精油を無水エタノールへ混ぜてから、ほかの材料を加える順序は、どちらのタイプでも同じです。完成後も成分が分離することがあるため、使用するたびに容器をよく振ります。
精油5滴は約0.5%
精油1滴を約0.05mLとして計算すると、5滴は約0.25mLです。出来上がり約50mLに対する割合は、次のように求められます。
0.25mL ÷ 50mL × 100 = 約0.5%
顔に使う場合、精油の希釈濃度は0.1〜0.5%以下が目安とされ、このレシピは約0.5%に相当します。精油の滴数を自己判断で増やさず、記載された分量を守ってください。希釈の基本と滴数の計算方法は希釈濃度の基本と滴数計算で確認できます。
使用と保存の注意
手作りローションは、使う前に毎回よく振ります。精油を原液のまま肌へつけず、目に入れないようにします。使用中に赤み、かゆみ、刺激などの異常を感じた場合は使用を中止してください。年齢や体調、使用する精油によって必要な注意は異なるため、作る前に精油を安全に使うための基本も確認しましょう。
水を含む手作り製品は、市販の化粧品より保存できる期間が短くなります。清潔な容器に入れて冷暗所で保管し、1〜2週間を目安に早めに使い切ります。容器や器具の衛生管理、保存方法については手作りするときの衛生管理と保存で詳しく説明しています。